fiica 田畑 裕大 
季節によって髪の状態は変わる！縮毛矯正の効果にも影響が
私たちの髪は、湿度・気温・紫外線といった外的環境の変化に大きく左右されます。とくに湿度が高い梅雨や汗ばむ夏は、うねりや広がりが目立ちやすく、「髪がまとまらない」というストレスが増える季節です。また、秋は夏の紫外線ダメージによって髪が乾燥しやすく、まとまりが悪くなることも。つまり、同じ髪でも季節によって状態が変わるため、縮毛矯正のタイミングを工夫することで、より快適な仕上がりを保つことができます。たとえば、梅雨前に施術しておけば湿気の影響を最小限にできたり、秋口にメンテナンスすることで夏のダメージをリセットできたりと、季節ごとの計画的な施術は非常に有効です。年間を通したスケジューリングで、髪のコンディションをコントロールしていきましょう。
【梅雨前】一年で最も縮毛矯正が増える時期！その理由とは？
梅雨前は、縮毛矯正の予約が急増する時期です。その理由は明確で、日本の梅雨は高湿度が続き、髪のうねりや広がりが一気に悪化するからです。とくに前髪や顔まわりは湿気の影響を受けやすく、朝整えたスタイルが通勤途中で崩れる…なんて経験も多いのではないでしょうか。そのため、梅雨が本格化する1〜2週間前には施術を済ませておくのがおすすめです。また、全体ではなく前髪やサイドのみの「部分縮毛矯正」でも、見た目の印象は大きく変わります。湿度が増すこの季節に合わせて、早めの対策を取ることで、ストレスフリーな毎日を手に入れることができます。梅雨を迎える準備として、スケジュールに縮毛矯正を組み込むのが賢い選択です。
【夏前】汗と紫外線に備えて“ストレートベース”を仕込む
梅雨を乗り越えたら、すぐにやってくるのが汗と紫外線が本格化する夏。実はこの時期も、縮毛矯正に適したタイミングなのです。夏は汗や皮脂の分泌が増え、髪がうねったりスタイルが崩れたりしやすい時期。さらに、強い日差しと紫外線はキューティクルを破壊し、髪を乾燥・パサつきへと導きます。そんな中で縮毛矯正をかけておくことで、髪表面が整いツヤ感が出るため、ダメージ予防にもつながります。また、朝のスタイリングが圧倒的にラクになる点も見逃せません。湿度と汗によるうねりを抑えた「ストレートベース」を仕込んでおけば、夏の間ずっと快適に過ごせます。サラッと涼しげな印象も演出できるので、夏前の縮毛矯正は見た目も機能面もWで効果的です。
【秋口】夏のダメージを整える「リセット縮毛矯正」
秋は、夏に蓄積されたダメージをリセットする絶好のタイミングです。強い紫外線、汗、エアコンによる乾燥、さらには海やプールの塩素など、夏の髪は思っている以上に疲れています。パサつきやゴワつきを感じ始めたら、縮毛矯正で髪の表面を整えてあげるのがおすすめ。特に40〜50代の髪は水分保持力が低下しやすいため、秋口に施術することで、広がりを抑えてしっとりまとまる髪を取り戻せます。また、秋〜冬にかけては湿度が下がるので、施術後の持ちも比較的良く、髪の形をキープしやすい時期でもあります。乾燥しやすい秋冬には、保湿重視のトリートメントと併用することで、ツヤのある大人ストレートを維持しやすくなります。夏疲れの髪に、リセットの縮毛矯正をぜひ。
季節ごとの縮毛矯正、失敗しないための注意点
縮毛矯正を季節に合わせて計画的に行うのは効果的ですが、注意すべきポイントもあります。まず、髪の状態に合わないタイミングや頻度での施術は、ダメージを招くリスクが高まります。たとえば、夏直後の紫外線ダメージが強い髪に、強い薬剤での施術を行うと、切れ毛や硬化の原因になることも。また、気温が高い季節は薬剤の浸透が早まるため、放置時間の調整が必要です。こうした季節変化に応じて、施術方法やケア内容を変えられる美容師に任せることが大切です。また、自分の髪質やスケジュールに合わせて、年間でどの時期に縮毛矯正を行うか相談しておくと、急なクセ戻りや予約の混雑にも対応しやすくなります。失敗を避けるには“髪の今”と“季節”の両面を意識した判断が必要です。
まとめ｜一年を通して“快適ストレート”を保つには計画的なケアが鍵
縮毛矯正は「かけたら終わり」ではなく、「いつかけるか」が仕上がりと快適さを左右します。梅雨前の湿気対策、夏前の紫外線防御、秋のダメージリセット——それぞれの季節に合わせて施術のタイミングを見直すことで、髪のコンディションをより良く保つことができます。また、部分的な施術やホームケアの工夫を取り入れることで、頻度を抑えつつ美しいストレートを維持することも可能です。大切なのは、“今の髪の状態”と“これからの季節”を考慮しながら、無理のないスケジュールを組むこと。美容師と一緒に、年間を通してのケアプランを立ててみるのもおすすめです。ストレスフリーな毎日を、計画的な縮毛矯正で手に入れましょう。