
髪を傷ませる原因とは?今こそ知っておきたい基本知識

「髪が傷んでパサパサする」「カラーの持ちが悪くなった」「広がってまとまらない」——そんなお悩みを抱える女性は年齢問わず多いですが、特に40代・50代になると髪の変化を強く実感する方が増えてきます。
では、髪が傷む原因とは何なのか?
そして、髪質改善で“ダメージレス”が本当に叶うのか?
まずは髪のダメージの正体を正しく知ることが、美髪への第一歩です。
■ 髪が傷むメカニズム:キューティクルが壊れるとどうなる?
髪の表面には、キューティクルといううろこ状の膜が重なっており、内部の水分や栄養分を守るバリアの役割を担っています。しかし、このキューティクルは非常に繊細で、少しの摩擦や熱、化学的ダメージで簡単に剥がれてしまいます。
キューティクルが傷つくと、内部のコルテックスという部分のタンパク質や水分が流出し、スカスカの状態に。これがいわゆる「ダメージ毛」の状態であり、ツヤが失われ、パサつき・広がり・切れ毛・枝毛など、さまざまな悩みの原因になります。
■ 髪の3大ダメージ要因とは?
ダメージの原因は日常生活の中にたくさんありますが、主に以下の3つが代表的です。
① 熱ダメージ(ドライヤー・アイロンなど)
毎日のスタイリングで欠かせないドライヤーやヘアアイロン。これらの熱はキューティクルを柔らかくして変形させ、高温によって内部の水分を蒸発させてしまうため、繰り返すほどに乾燥と硬化が進みます。
② 化学ダメージ(カラー・パーマ・縮毛矯正)
カラー剤やパーマ液、縮毛矯正などの薬剤にはアルカリ性の成分や強い酸化剤が含まれており、キューティクルを開かせて内部に浸透させます。必要な施術ではありますが、頻度や髪の状態によっては蓄積ダメージに。
③ 物理的ダメージ(摩擦・ブラッシング・紫外線など)
濡れた髪をゴシゴシこする、無理なブラッシング、強く結ぶ、紫外線に長時間さらされるなど、物理的な刺激も髪には大敵です。特に加齢で髪が細くなった世代では、ちょっとした刺激でも傷みやすくなります。

髪が傷む理由を知らずにケアしても、効果は半減…。
まずは“なぜ傷むのか”を知ることが、ダメージレス美髪の第一歩です
■ エイジング毛が受けやすい“隠れダメージ”
40代以降になると、「若い頃と同じケアをしていても髪がまとまらない」「急にパサついてきた」という変化を感じる方が多くなります。これは加齢にともなう髪質の変化=エイジング毛が関係しています。
エイジング毛は…
- 髪の内部構造がスカスカになりやすい
- 髪が細くなり、耐久性が低下する
- 頭皮の皮脂量減少により潤いが不足しやすい
つまり、従来のトリートメントやヘアケアだけでは対処しきれない状態になっていることが多いのです。
■ 髪質改善はダメージケアにどうアプローチするのか?
では、そんなダメージ毛・エイジング毛に、髪質改善はどんな効果があるのでしょうか。
髪質改善トリートメントでは、酸性〜中性の薬剤を使い、髪の内部に栄養・水分を補給しつつ、アイロンの熱でキューティクルを整えるという工程が基本です。
これにより、
- 髪内部の補修(コルテックスの空洞を埋める)
- 表面の補強(キューティクルを整えツヤを出す)
- 水分バランスの調整(乾燥を防ぎ潤いをキープ)
といった3段階の補修アプローチが可能になります。
従来の“コーティングだけ”のトリートメントではなく、髪の構造から整えるのが髪質改善の大きな特長です。

髪質改善はトリートメントの“延長線”じゃなく、“髪の補修プログラム”って考えてください◎」
本気で髪を変えたい人にこそ、向いてるんです!
髪質改善が“ダメージレス”な理由とは?

「ダメージレスな施術」というと、まるで髪に負担がまったくないように聞こえるかもしれませんが、実際にそんな施術は存在しません。
どんなメニューでも、髪に多少なりとも負荷はかかる——これは事実です。
ですが、髪質改善トリートメントは他の施術に比べて、圧倒的に髪への負担が少なく、むしろ補修効果が高いことから「ダメージレス」と呼ばれているのです。ではその理由を、具体的に見ていきましょう。
■ ポイント①:低刺激な酸性・中性薬剤の使用
一般的なパーマや縮毛矯正では、アルカリ性の薬剤を使用します。これは髪のキューティクルを強制的に開き、内部に薬剤を浸透させるためです。
この工程はクセを伸ばすには有効ですが、キューティクルや内部構造に大きな負担をかけるため、繰り返すことで髪は弱っていきます。
一方、髪質改善で使われる薬剤は、酸性〜中性領域で設計されており、キューティクルを開きすぎずに穏やかに作用します。
そのため、髪を無理に変化させるのではなく、元々の構造を補いながら整える施術が可能になるのです。
■ ポイント②:熱ダメージを“活かす”施術プロセス
「アイロンで熱を加えるって、逆に傷むんじゃないの?」と心配される方も多いですが、髪質改善での熱処理は低温かつ短時間で行うため、ダメージを最小限に抑えられます。
さらに重要なのは、熱を使って髪の中の結合を安定化させるという点。これはいわば“髪の形を整えるコーティングの定着作業”であり、アイロンの熱によってツヤ感やまとまりをしっかりキープできるようになります。
もちろん、髪質や履歴によっては熱の入れ方を工夫したり、使わないケースもありますが、「必要なだけ熱を加える」ことで髪の仕上がりと安全性を両立しているのが髪質改善の強みです。
■ ポイント③:髪の内部・外部を同時にケアするWアプローチ
一般的なサロントリートメントは、「髪の表面をコーティングして手触りを良くする」ことが主な目的です。つまり、内部にはほとんど作用していないものが大半。
しかし髪質改善は、髪の内側=コルテックス(タンパク質の集まり)に栄養を入れ、外側=キューティクルを整えるという、W補修アプローチを取っています。
この2つを同時に行うことで、
- 髪の芯からの柔らかさ
- 水分と油分のバランスの回復
- 指通りのなめらかさ
- 光を反射するツヤ感
といった、見た目も手触りも上質な髪が実現できるのです。
■ ポイント④:1回で完璧を目指さない“育てるケア”
実は、髪質改善が“ダメージレス”と呼ばれる理由のひとつに、「1回で完了しない施術設計」であることも挙げられます。
たとえば縮毛矯正は、1回でクセを真っ直ぐにします。その分、髪への負荷が一気にかかるリスクもあります。
対して髪質改善は、数回に分けて少しずつ髪を補修・調整していくため、髪に過剰なストレスを与えずに美髪へと導けるのです。
施術を“繰り返すことが前提”のメニューだからこそ、無理をしない。これがダメージレスを実現している大きな理由なのです。

髪質改善は、無理に変えるんじゃなくて、“今ある髪をいかに美しく育てるか”という視点の施術なんです
■ こんな髪に特におすすめ!
髪質改善のダメージレス効果は、特に以下のような髪におすすめです。
- カラーや白髪染めを繰り返している方
- 縮毛矯正ほどのクセはないが、広がりやすい方
- ハリ・コシが減って、髪がペタッとしやすい方
- パサつき・ツヤ不足・乾燥に悩むエイジング毛
「傷ませずにキレイにしたい」という想いを叶えるには、これほど適した施術はありません。

傷んでから慌ててケアするより、傷ませないように整えるのが本当に大切。
それを実現できるのが、今注目されてる“髪質改善”なんですよ◎
施術前に知っておくべき注意点|失敗しないための5つのポイント

髪質改善は髪にやさしく、ダメージを抑えながら美しい髪を育てる画期的な施術ですが、どんな髪にも絶対に効果が出るとは限りません。
そのため、施術前にはいくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、髪質改善で失敗しないために、事前に知っておくべき5つの注意点をご紹介します。
■ 注意①:ブリーチ毛や極度のハイダメージ毛には不向きな場合も
ブリーチや強い縮毛矯正を繰り返している髪は、キューティクルが開きっぱなしになり、内部がスカスカの状態。
このような髪は、髪質改善に使われる薬剤や熱処理すら耐えきれず、逆に“チリつき”や“ゴワつき”が出てしまうリスクがあります。
施術自体が不可能なわけではありませんが、通常よりもマイルドな施術内容や回数分けが必要になります。信頼できる美容師によるカウンセリングが欠かせません。
■ 注意②:くせ毛が強すぎる場合は“伸びない”こともある
髪質改善は基本的に「くせを和らげる」「扱いやすくする」ことを目的としており、くせを完全に伸ばすための施術ではありません。
そのため、縮毛レベルの強いくせ毛の場合は、想像していたほどストレートにならない可能性もあります。
「クセをしっかり伸ばしたい」「根元から真っ直ぐにしたい」場合は、縮毛矯正やストレートパーマとの併用が必要なこともあります。
■ 注意③:カラーと同時施術には相性の見極めが必要
髪質改善とカラーは同日施術が可能なこともありますが、薬剤の種類や髪の状態によっては相性が悪い場合も。
- 髪質改善の薬剤でカラーの色味が変化してしまう
- カラー後に髪質改善をすると色落ちしやすい
- 頻繁にカラーをしている髪は薬剤の影響を受けやすい
そのため、同時施術を希望する場合は、どちらを先にするか、どの薬剤を使うかなど、美容師との綿密な相談が必要です。

髪質改善が向いていないケースもありますが、やり方を変えれば効果が出せることも◎
美容師との相談で可能性が広がりますよ
■ 注意④:ホームケアを怠ると効果が続かない
施術直後はツヤもまとまりも抜群ですが、その状態をキープするには正しいホームケアが不可欠です。
- 高温すぎるドライヤーの使用
- 洗浄力が強すぎる市販シャンプーの継続使用
- 紫外線対策を怠る など…
こうした日常のケアが乱れると、せっかく整えた髪がすぐに元通りになってしまうことも。髪質改善後は、保湿・補修力の高いホームケアアイテムを選ぶようにしましょう。
■ 注意⑤:1回で理想の仕上がりにならないケースもある
髪質改善は、“通うたびに美しくなる”ことを目指す施術。
そのため、1回の施術だけで劇的な変化を求めると、期待と結果にギャップが生まれやすいです。
特に、ダメージ毛・乾燥毛・エイジング毛の場合は、2〜3回の継続施術で本来の効果を発揮するケースが多く見られます。
「どう変わるのか?どのくらいの期間で?」という点は、施術前のカウンセリングでしっかり確認しておくことが大切です。

「1回でサラサラになる」と思っていたけど…という声、よく聞きます。
“育てるケア”として続けることが成功のカギなんです!
ダメージを防ぐ!ホームケアのコツ|髪質改善を長持ちさせる秘訣

髪質改善の施術を受けた直後は、ツヤ・まとまり・手触りのすべてが格段に向上します。でもその美しさ、何もしなくてもずっと続くわけではありません。
実は、「サロンでの施術×ホームケア」のダブルアプローチこそが、真のダメージレス美髪をつくるカギなのです。
ここでは、髪質改善の効果を長くキープし、毎日のダメージから髪を守るためのホームケアの基本と応用テクニックをご紹介します。
■ シャンプーの選び方が運命を分ける
髪質改善後の髪は、キューティクルが整い、水分を抱え込んだ非常にデリケートな状態。
そこで一番気をつけてほしいのが、シャンプーの“洗浄成分”です。
避けたいのは「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」などの高洗浄力タイプ。これらは汚れだけでなく、髪の必要な油分や栄養分まで奪ってしまい、せっかくの髪質改善の効果を短期間で流してしまいます。
代わりにおすすめなのが、
- アミノ酸系(例:ココイルグルタミン酸Na)
- ベタイン系(例:ラウラミドプロピルベタイン)
などの低刺激で保湿性の高い処方のシャンプー。
「サロン専売品じゃないとダメ?」という声もありますが、市販でも最近は質の高い製品が増えてきています。
選ぶ基準は、「しっとり・補修・低刺激」の3つを意識してみましょう。
■ トリートメントは“内部補修型”を選んで
トリートメントも、髪質改善の効果を活かすには「コーティングだけで終わらない」内部浸透型が理想的です。
おすすめ成分の例:
- 加水分解ケラチン(ハリコシUP)
- セラミド(保水・保湿)
- γ-ドコサラクトン(ドライヤー熱と反応して補修)
- 植物性オイル(キューティクル保護)
中でもγ-ドコサラクトン(エルカラクトン)は、ドライヤーやアイロンの熱と反応して髪を補修する特性があり、髪質改善と非常に相性が良い成分です。
■ ドライヤーとタオルドライで変わる仕上がり
お風呂上がりの“乾かし方”も非常に重要です。
- タオルで優しく水気を取り(こすらず、軽く押す)
- 洗い流さないトリートメントやオイルを中間〜毛先になじませる
- ドライヤーで根元から乾かし、毛先は最後に
- 熱風→冷風に切り替えてツヤを閉じ込める
また、濡れたまま放置すると髪が最もダメージを受けやすい状態になるため、洗髪後はなるべく早く乾かすように心がけましょう。

ホームケアの違いって、2〜3週間後に“如実に”差が出ます!
特にシャンプーと乾かし方は、意識して損なしです◎
■ 日中・就寝中の“摩擦”にも要注意
髪のダメージは、意外にも「日中」や「睡眠中」の摩擦でも進行します。
- バッグやコートとのこすれ
- 強風による絡まり
- 枕との摩擦での切れ毛・乾燥
対策としては、
- シルクやサテン素材の枕カバーやナイトキャップ
- 摩擦防止のヘアミスト
- 外出前のUVカットスプレー
などを取り入れることで、日々の摩擦ダメージから髪を守りやすくなります。特に40代以降のエイジング毛は繊細なので、少しの刺激も大敵。寝具やスタイリング習慣の見直しも検討してみてください。
■ 髪質改善を活かす“朝の整え方”
朝、寝癖や広がりが気になるときにアイロンを高温で何度も当てていませんか?
これは髪にとっては大ダメージの習慣です。
おすすめは、
- 湿らせた手で軽く全体を整える
- 保湿系のミストを吹きかける
- ブローしながらクセを取る
- 必要なら160℃以下の低温アイロンでさっと整える
朝は「クセを直す」よりも「まとまりやすい状態に持っていく」という意識が大切です。

美容室の施術だけじゃ、ダメージレスは完成しません◎
毎日の積み重ねが、次の施術の仕上がりを左右するんです
まとめ|傷ませずに理想の髪を手に入れるには?

髪をキレイにしたい——その気持ちに応えるべく、多くの方がカラーやパーマ、縮毛矯正などを選びます。でも、美しさを手に入れる過程で、逆に髪を傷めてしまっているという矛盾を感じたことはありませんか?
そんな悩みに応える選択肢が「髪質改善」です。
この章では、これまでの内容をもとに、本当に“ダメージレスな美髪”を叶えるための考え方と行動を総まとめしていきます。
■ 髪は“変える”より“育てる”が美髪の近道
かつては「クセを伸ばすには縮毛矯正」「ツヤを出すには重ね塗りのトリートメント」といった、“即効性”重視のメニューが主流でした。しかし、そうしたアプローチは髪に無理をさせることも多く、結果的に負担が蓄積してしまう傾向があります。
一方、髪質改善は“じっくり髪の状態を整える”という育てるケア。初回から効果を感じる方もいますが、真価を発揮するのは2回目・3回目以降の積み重ね。
だからこそ、「美髪=時間をかけて丁寧に育てるもの」ととらえたほうが、ストレスなく継続しやすいのです。
■ カウンセリングは“施術の半分以上”の価値がある
「髪質改善したけど、あまり変わらなかった」「かえって広がってしまった」という失敗談の多くは、実はカウンセリング不足が原因です。
髪質・ダメージレベル・過去の施術履歴・クセの種類…
これらをしっかり見極めないと、最適な薬剤選定・施術方法・アフターケア提案ができません。
つまり、美容師としっかりコミュニケーションをとることが、髪質改善の成功率をグッと引き上げるのです。
■ 自分の髪に“期待しすぎない”のも大切
これは意外に大事なポイント。
SNSや広告で「髪質改善でツヤツヤストレートに!」というイメージを見て、自分も同じ仕上がりになると思ってしまう方が多いですが、髪は人それぞれ違います。
- 太さ・硬さ
- くせの種類
- 年齢による変化
- ホルモンバランス
- ホームケアの習慣
これらによって効果の出方や持続力は変化するため、他人と比べず、“自分史上最高の髪”を目指す意識が大切です。
■ 美髪のために今日からできる3つの行動
髪を傷ませずに理想の状態に導くには、サロンでの施術だけでなく、日常生活の中での小さな積み重ねも欠かせません。
- 自分の髪の“今”を知る
→ 美容師とのカウンセリングで状態を把握し、必要なケアを明確にする。 - 正しいホームケアを取り入れる
→ 洗浄力の強いシャンプーは避け、熱・摩擦・紫外線のダメージも意識する。 - 焦らずコツコツ通う
→ 髪質改善は継続によって大きく変わる。1〜2ヶ月に1回のペースを目安に。
この3つを意識するだけでも、半年後、1年後の髪は確実に変わってきます。

髪の未来は、“今”のケアで決まります◎
施術前のカウンセリングと、施術後のホームケア、この2つが美髪のカギです!
■ 表参道の髪質改善サロンならではの魅力
最後に、表参道エリアで髪質改善を選ぶメリットも触れておきましょう。
- 最新の薬剤・技術を取り入れたサロンが多い
- トレンドや髪質への理解が深いスタイリストが在籍
- 年齢問わず「上質さ」にこだわる女性が多く、提案力も豊富
とくに40代・50代女性が持つエイジング毛・白髪・細毛といった複雑な悩みにも対応できる技術と知識が求められるため、表参道の美容師たちは経験値が高く、“オーダーメイドの髪質改善”が叶う環境が整っています。

年齢とともに変わる髪だからこそ、“いまの自分に合ったやり方”を見つけるのが一番大事。
髪質改善は、その選択肢のひとつとしてとても頼れる存在ですよ