
白髪を「ぼかす」とは?白髪染めとの違い
「白髪をぼかすカラー」という言葉を耳にする機会が増えましたが、具体的にどんな施術を指すのでしょうか?従来の白髪染めは、白髪を「隠す」「真っ黒に染める」ことが目的でした。それに対して、白髪をぼかすとは「白髪を活かしながら、全体に自然に馴染ませていく」カラー技術のことをいいます。
たとえば、白髪の部分だけを染めるのではなく、明るめのカラーやハイライトを加えてコントラストを和らげることで、白髪が目立ちにくくなります。色味の選び方や入れ方によっては、白髪を“魅力”に変えることもできるのがポイントです。

“隠す”から“活かす”へ。白髪の考え方が変わるだけで、ヘアカラーの幅もぐっと広がりますよ!
白髪をぼかすカラーはどんな人に向いている?
「白髪ぼかし」がぴったりなのは、次のような方です:
- 白髪の割合が増えてきたけれど、暗く染めたくない人
- 伸びた白髪の“境目”が気になる人
- 白髪染めに飽きてきた人
- 若々しく見せたいけれど、派手なカラーは避けたい人
特に40〜50代になると、髪質や印象が変わり始める時期。従来の白髪染めでは重く見えたり、暗すぎて老けて見えるケースもあります。そんなときこそ、白髪をぼかして“自然に見せる”スタイルが効果的です。
白髪をぼかす施術の基本|ハイライト・明るめカラー・ぼかし技術
白髪をぼかすカラーには、いくつかの代表的な方法があります:
・ハイライトを加えて白髪をなじませる
細かい筋状の明るいカラー(ハイライト)を入れることで、白髪とのコントラストを減らし、なじみやすくなります。特にベージュ系やグレージュ系のハイライトは、上品な印象に仕上がります。
・ベースカラーを明るめに設定
全体を暗くせず、8トーン〜10トーン程度のナチュラルな明るさにすると、白髪との境目が目立ちにくくなります。これにより、白髪が伸びてもプリンのようにクッキリとした差が出にくくなります。
・「育てるカラー」として定期的に馴染ませていく
1回で完璧に仕上げるというより、数回に分けて段階的に白髪を馴染ませていく方法も人気です。髪を傷めにくく、自然な仕上がりが得られます。

“染めて終わり”ではなく、半年〜1年かけて育てていく感覚。だからこそ自分らしいスタイルが完成します
美容室でのオーダーのコツと注意点
「白髪ぼかしカラーをお願いしたいけど、どう伝えればいいかわからない…」という声も多く聞かれます。オーダーの際は以下のポイントを意識してみてください。
- 「白髪を自然に見せたい」と目的を伝える
→ 隠したいのか、活かしたいのかで提案内容が変わります。 - 仕上がりの明るさや色味を相談する
→ ベージュ系・グレージュ系など、肌なじみの良いカラーがおすすめです。 - 白髪の割合や気になる部分を伝える
→ 特に前髪や分け目など、気になる箇所は具体的に。
また、白髪の量や髪質、過去のカラー履歴によっては希望通りにならない場合もあるので、美容師とのカウンセリングはしっかり行いましょう。
白髪ぼかしカラーのメリット・デメリット
メリット
- 白髪が伸びても目立ちにくい
- 若々しい印象になる
- 色の選択肢が広がる
- 地毛とのコントラストが柔らかくなる
デメリット
- 白髪染めに比べて色の持ちはやや短め
- ハイライトなどでブリーチが必要な場合がある
- 初回はやや時間・費用がかかることも

髪の状態に合わせて施術するので、まずはご相談くださいね!
まとめ|白髪を“隠す”から“活かす”時代へ
白髪をぼかすという選択肢は、「白髪=マイナス」という考えから脱却し、自分らしさを表現する新しい手段です。隠すことに疲れてしまった方も、カラーで白髪を“味方”にすれば、もっと自由で前向きなヘアスタイルを楽しめます。
美容師としっかり相談しながら、自分にぴったりの“白髪ぼかしカラー”を見つけてくださいね。
こちらの記事もおすすめ