縮毛矯正で『ぺたんこ髪』にならない!ふんわり仕上げの秘訣とは?

「縮毛矯正をしたら、髪がぺたんこになってボリュームがなくなった…」
そんなお悩みを抱えていませんか?

クセを伸ばして扱いやすくなる反面、「不自然なストン髪になった」「トップがつぶれて老けて見える」といった声も多いのが縮毛矯正のリアル。
特に40代・50代の髪は、年齢とともにハリやコシが失われやすく、施術次第で“ふんわり感”に大きな差が出ます。

そこで今回は、ぺたんこにならない縮毛矯正の秘訣を美容師目線で徹底解説!
原因から対策、サロンでのオーダー方法、自宅でのケアまで、理想のストレートヘアをキープするポイントをまるごとお届けします。

✅ 第1章|【原因編】なぜぺたんこになるの?縮毛矯正の“落とし穴”

原因① 強すぎる薬剤でハリ・コシが失われる

縮毛矯正の薬剤は、髪の内部構造を一度切り離して、まっすぐに再構築するもの。
そのため、強すぎる薬剤を使うと髪の中身(タンパク質構造)がスカスカになり、ハリやコシが失われてしまうことがあります。

とくに40代以降の「エイジング毛」はもともと繊細でダメージを受けやすく、強めのアルカリ薬剤がかかると、髪がヘナっとつぶれやすくなってしまうのです。


原因② アイロンの“圧”と“温度”が高すぎる

施術中に行われるアイロン操作も、ぺたんこ髪の大きな原因。
クセをしっかり伸ばそうとして、高温で強くプレスしすぎると、髪がぺたんとつぶれ、ストンと落ちるシルエットに仕上がってしまいます。

見た目はツヤが出て一見キレイでも、丸みがなく不自然な“直線”ストレートになってしまうケースも。


原因③ トップや前髪まで全部かけるのはNG?

「クセがあるから全部まっすぐに…」と全体に矯正をかけると、トップがぺたんこになる原因に。
特に前髪・頭頂部など、ふんわりさせたい部分までピタッとさせると、ボリューム感のない寂しい印象になります。

理想の仕上がりに近づけるためには、部分的な施術(例:前髪は丸みを残す/トップはかけない)という選択肢も検討したいところです。

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“クセをまっすぐに”ばかりに気を取られて、ふんわり感が失われるのはもったいない!まずは原因を知ることが大事です

✅ 第2章|【技術編】ぺたんこ回避のカギ!アイロン操作と薬剤選び

やわらかい髪には“低アルカリ&酸性”が効く!

40代・50代の髪はエイジングの影響で水分・脂質が減少し、ダメージに弱くなっています。
そのため、強すぎる薬剤よりも、酸性〜中性域のやさしい薬剤を選ぶことが、ふんわり感を残す第一歩。

特に「酸性縮毛矯正」は、髪のキューティクルを開かずに施術できるため、自然な丸みとツヤが出やすいのが魅力。
ただし、技術力のある美容師に限られるため、経験豊富なサロンを選ぶことが重要です。

“アイロン操作”でふんわり感は決まる!

縮毛矯正で使用するアイロンの操作方法も、仕上がりの印象に直結します。
たとえば…

  • 高温・強圧でプレスするとぺたんこ一直線
  • 適温(160〜180℃)&スルーするようなやさしいタッチで施術すると、自然な丸みが出やすい

ふんわり感を出したいなら、毛先はやや内巻きに仕上げる“アイロンカール技法”も有効です。
こうした細かなテクニックは、美容師の腕次第。事前に「ぺたんこにはしたくない」と伝えるのも大切です。

全体ではなく“必要な部分だけ”にかける工夫も

最近は、縮毛矯正を「全体にかける」だけでなく、うねりや広がりが気になる部分だけにピンポイントでかけるケースも増えています。

  • トップはふんわり残す
  • 前髪は丸みをつけて矯正
  • サイドはボリュームを抑えめに

このように、部位ごとに“仕上がりイメージ”を明確に伝えられるかどうかが成功のカギ。

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ぺたんこ回避には、“やさしい薬剤”と“やわらかい手つき”が重要!サロン選びの参考にしてくださいね

✅ 第3章|【デザイン編】自然な丸みを残す縮毛矯正“オーダーのコツ”とは

理想の仕上がりイメージを“言葉”で伝えるのがポイント

縮毛矯正の仕上がりは、美容師とのコミュニケーションで大きく左右されます。
「自然な感じで」「ぺたんこはイヤです」だけでは、仕上がりのズレが起きやすくなってしまいます。

そこで大切なのが、具体的な言葉でオーダーすること。 たとえば、

  • 「根元はふんわり、毛先はまとまりを重視したい」
  • 「前髪は丸みを残したい」
  • 「仕上がりはボリュームをキープしながら扱いやすくしたい」

といったように、理想のバランスやボリューム感を“言語化”することがカギになります。

“ぺたんこ回避”は前髪・頭頂部の指定が重要!

ぺたんこ髪を防ぐには、特に前髪とトップのデザインが重要。
これらの部分を以下のようにオーダーすると失敗が減ります。

  • 前髪:丸みを残した自然なラインに
  • トップ:根元のクセは残してふんわり感をキープ
  • サイド:毛先に自然な内巻きをつけて柔らかく

また、「アイロンで毛先を少しカールしてください」と具体的に伝えるのもおすすめです。

過去の写真や仕上がりイメージを見せると◎

美容師に希望をうまく伝えるには、参考になるヘアスタイルの写真を見せるのが効果的
SNSや過去の自分の髪型でもOKです。「この仕上がりは理想です」「これは避けたいです」といったやりとりがしやすくなり、認識のズレを防げます。

とくに年齢による髪質の変化がある方は、「若い頃と同じ矯正では合わない」ということも多いため、現在の髪質に合ったスタイル相談ができることが安心感につながります。

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“ぺたんこはイヤ”だけじゃもったいない!写真や言葉でしっかり共有すれば、仕上がりも満足度もアップしますよ

✅ 第4章|【縮毛矯正ケア編】ふんわり感をキープするシャンプー&ドライ方法

シャンプーは「重たすぎない」タイプを選ぶ

せっかくふんわり仕上げた縮毛矯正でも、間違ったシャンプー選びでぺたんこ髪に逆戻りすることも。
特に40代・50代の髪は細くなりがちで、保湿力が高すぎる重めのシャンプーはボリュームを奪いやすいため注意が必要です。

おすすめは、

  • ノンシリコンまたは軽めのシリコン系
  • ボリュームアップ処方(ふんわり系)
  • エイジング毛に特化したアミノ酸系洗浄成分

頭皮をやさしく洗える処方で、根元の立ち上がりをサポートしてくれるタイプがベストです。

ドライのポイントは「根元ふんわり・毛先おさまり」

髪を乾かすときの風の当て方ひとつで、仕上がりの印象は大きく変わります。

  • 根元は下から風を入れるようにして立ち上げる
  • 毛先は内巻きになるように手ぐしでおさめる
  • 最後に冷風で形をキープするとふんわり感が長持ち

とくに朝のスタイリング時に根元をふんわり立ち上げるブローをするだけで、1日中ぺたんこ知らずに!

ふんわり感をキープするスタイリング剤も◎

仕上げには、重たくならないミストやフォームタイプのスタイリング剤を使うと◎。
オイル系やバームは毛先にだけ使い、根元には付けないのが鉄則です。

また、髪のダメージを感じるときは、ふんわり感を保ちつつ補修できる「軽めのアウトバストリートメント」を活用しましょう。

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“ぺたんこ髪”になりやすい人ほど、朝の根元ブローが超重要!毎日のちょっとした工夫で、ふんわり感は変わりますよ

✅ まとめ|ぺたんこにならない縮毛矯正で、理想の若見えストレートに

「クセは気になるけど、ぺたんこになるのはイヤ…」
40代・50代の女性にとって、縮毛矯正は“クセを伸ばす”だけでなく、“若々しく見えるかどうか”にも大きく影響する施術です。

だからこそ、ただクセを真っ直ぐにするのではなく、ふんわりと自然な丸みを残したストレートヘアを目指すことが大切。

今回ご紹介した内容をまとめると、ぺたんこ回避には次のようなポイントがあります:


✅ ぺたんこにならないためのチェックリスト

  • 強すぎない薬剤(酸性〜中性)を選ぶ
  • アイロンの温度と圧に気をつける(やさしいプレス)
  • トップ・前髪は必要に応じて施術を避ける
  • 仕上がりイメージを具体的に伝える
  • 写真を使って希望を共有する
  • 自宅ケアは「根元ふんわり」「軽い使用感」のアイテムを

あなたに合った“自然で柔らかい矯正”を

ぺたんこ髪に悩んでいたお客様が、「ふんわりしたストレートになって、気持ちも明るくなった」と笑顔で帰っていかれる姿を見ると、私たちもとても嬉しくなります。

大切なのは、髪の個性と年齢に合った施術を選ぶこと。
経験豊富な美容師と相談しながら、自分の髪に合ったスタイルを見つけていきましょう

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“ふんわり感”は、若々しく見える鍵!ぺたんこにしない縮毛矯正で、もっと毎日を楽しみましょう

この記事を書いた人

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fiica 田畑 裕大

くつろげる癒し空間で、経験豊富なトップスタイリストが一人一人に合わせたヘアスタイルをご提案させていただきます