
年齢とともに髪のうねりや広がりが気になり、縮毛矯正を選ぶ方は多いですが、施術後の「ぺたんこ」問題に悩む声もよく聞きます。特に40代・50代は髪のハリ・コシが低下し、トップがつぶれやすくなるため、より注意が必要です。
しかし、正しい施術方法とアフターケアを知れば、縮毛矯正後でもふんわり感とツヤを両立でき、若々しい印象を手に入れることが可能です。
この記事では、美容師目線でぺたんこにならない縮毛矯正の秘訣を、原因から施術方法・日常ケアまで徹底解説します。
なぜ40代・50代は縮毛矯正でぺたんこになりやすいのか?

年齢を重ねると、髪質は少しずつ変化します。若い頃はハリ・コシがあった髪も、40代以降になるとタンパク質量や水分量が減少し、柔らかくボリュームが出にくい状態になります。この状態で縮毛矯正をかけると、髪の自然なふくらみが失われやすく、結果として「ぺたんこ」になりやすいのです。
主な原因
- 髪のハリ・コシの低下
年齢とともにキューティクルが薄くなり、髪が立ち上がらなくなる。 - 毛量の減少
髪の本数が減ることで、全体的にボリュームが減少。 - 施術方法の影響
根元からしっかり伸ばしすぎる施術は、立ち上がりをつぶしてしまう。 - 分け目の固定化
長年同じ分け目で過ごすと、その部分の毛が寝てしまい、ぺたんこ感が増す。

縮毛矯正をすると広がりは抑えられるけど、ボリュームまでなくなってしまって老けて見えるのが悩みです

髪のボリュームは見た目年齢に直結します。40代・50代では“真っすぐすぎない縮毛矯正”がカギなんです
ぺたんこを防ぐ縮毛矯正のオーダー方法

縮毛矯正は仕上がりを美容師任せにするのではなく、事前のカウンセリングで「ボリュームを残したい」旨をしっかり伝えることが重要です。
オーダー時のポイント
- 根元1〜2cmは伸ばしすぎない
根元からギリギリまでアイロンを入れると、立ち上がりがなくなります。ふんわり感を出すには少し余裕を持たせるのが◎。 - 毛先は自然な丸みを残す
毛先までピンと真っ直ぐにするのではなく、軽く内巻きにすると柔らかい印象に。 - 薬剤選びの相談
年齢髪には弱酸性や低アルカリの薬剤が向いています。必要以上に強い薬剤は避けましょう。 - 部分縮毛矯正の活用
気になる前髪や顔まわりだけかけ、トップは自然なままにする方法も有効です。

今まで全体矯正しかしていなかったけど、部分的にかけるだけで若く見えると言われました!

40代・50代は、すべてを伸ばすよりも“必要な部分だけ”伸ばす方が若見えします
ふんわり感を生み出す乾かし方とスタイリング

縮毛矯正後は、乾かし方だけでふんわり感を作ることができます。
乾かし方のコツ
- 分け目を変えて乾かす:いつもの逆方向から乾かすと根元が立ち上がる。
- 下から風を送る:ドライヤーの風を下から根元に当て、立ち上げるように乾かす。
- 冷風で固定:温風で形を作ったら冷風でキープ。
スタイリングの工夫
- 軽めのワックスやスプレーで根元をふんわりキープ
- カーラーでトップを5分巻くだけで立ち上がりUP

ドライヤーの向きを変えるだけで、こんなにふんわりするとは思いませんでした

夜の乾かし方次第で、翌朝のボリューム感は大きく変わります
日常ケアで若見えストレートを長持ちさせる

日々のケア次第で、縮毛矯正の持ちやふんわり感は大きく変わります。
ポイント
- シャンプーはボリュームタイプを選ぶ
軽やかに仕上がる処方で、根元の立ち上がりをサポート。 - トリートメントは毛先だけ
根元につけると重みでつぶれるため、中間〜毛先のみに塗布。 - 定期的なカットで軽さをキープ
トップにレイヤーを入れるとふんわり感が出やすい。 - 矯正頻度を調整
全体矯正を避け、リタッチや部分矯正で自然なボリュームを残す。

ケアを見直したら、以前より縮毛矯正の持ちも良くなりました

ケアは毎日の積み重ね。小さな工夫が“若見え髪”を作ります
まとめ

40代・50代でも、縮毛矯正は正しい方法で行えばぺたんこにならず、むしろ若々しい印象を与えられます。
大事なのは、施術前のカウンセリング・根元の残し方・部分施術・乾かし方・日常ケアの5つです。
髪にツヤと自然なふんわり感が加われば、顔周りが明るく見え、実年齢よりも若く見られるはずです。

縮毛矯正=ぺたんこ、はもう過去の話。年齢髪こそ、ふんわり矯正で若見えを楽しみましょう!