fiica 田畑 裕大 
そもそも縮毛矯正ってどれくらいの頻度が普通なの？
縮毛矯正の施術頻度は、髪の伸び方やクセの強さによって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月に1回が目安とされています。これは、髪が1ヶ月に約1cm伸びることを前提に、根元のクセが目立ち始める時期を考慮したサイクルです。前髪や顔まわりなど、特にクセが目立ちやすい部分に限っては1〜2ヶ月に一度の部分施術が適していることもあります。一方で、髪質が細くクセが緩やかな方は、半年以上空けても気にならない場合も。つまり、「この頻度でなければならない」という正解はなく、自分の髪質やライフスタイルに合わせて見極めることが大切です。特に40〜50代になると、エイジングによるうねりが出てくるため、頻度の見直しが必要になるケースも多く見られます。
毎月の縮毛矯正はやりすぎ？髪と頭皮に与えるリスク
「うねりが気になるから毎月かけたい」と考える方もいますが、毎月の縮毛矯正は基本的にNGです。というのも、縮毛矯正には高温のアイロン処理や強い薬剤を使用するため、髪内部のタンパク質が変性し、ゴワつき・切れ毛・乾燥などのトラブルが発生しやすくなります。毎月のように薬剤を重ねてしまうと、髪が“硬化”し、ブラシが通らなくなるような深刻なダメージに発展することも。また、薬剤が頭皮に付着すると、乾燥やかゆみ、炎症を引き起こす可能性もあります。髪のためを思って頻繁にかけることが、逆効果になってしまうのです。縮毛矯正は、「適切な頻度で、丁寧にかける」ことが美髪を保つポイントです。心配な方は美容師に「毎月は多すぎますか？」と率直に相談してみましょう。
頻度の目安はどう決める？髪質別・クセのタイプ別ガイド
縮毛矯正の頻度は、クセの強さや髪の太さ・質感によって大きく変わります。たとえば、強いうねりや縮れ毛タイプの方は3ヶ月〜4ヶ月に1回が目安。一方、軽いうねりや広がり程度であれば、半年以上空けてもOKなケースが多いです。40〜50代に多い“エイジング毛”は、細くて乾燥しやすいのが特徴。そのため頻繁な施術は避け、4〜6ヶ月おきのサイクルが髪に優しくおすすめです。また、ダメージ毛やブリーチ歴がある髪は特に注意が必要で、施術間隔は十分に空けるべきです。自分の髪質に合った頻度を見極めるには、美容師に髪の状態をチェックしてもらいながら、相談ベースで頻度を決めるのがベストです。
頻度を減らしても美髪をキープ！間隔を空けるための工夫
施術頻度を減らしたいけれど、うねりや広がりが気になる…そんな方にこそおすすめなのが、ホームケアと日常の工夫です。たとえば、縮毛矯正後の髪を美しく保つには、アミノ酸系シャンプーや保湿系トリートメントの使用が効果的です。特に洗い流さないトリートメントで髪の水分バランスを整えておくと、クセ戻りを防ぎやすくなります。また、朝のスタイリングで根元からブローをして丸みを出す、湿気の多い日はヘアオイルやバームでガードするなど、日々の積み重ねが縮毛矯正の持ちを左右します。さらに、髪質改善トリートメントや酸熱トリートメントと併用することで、施術間隔を自然と延ばすことも可能。ダメージレスに美髪を保ちたい方は、ぜひ取り入れてみてください。
美容師に聞いた！「通いすぎ・間隔空けすぎ」NG例とその改善法
意外と多いのが、「毎月かけ続けて髪がバサバサになった」「逆に1年放置してチグハグな髪に」という極端な頻度ミス。頻繁すぎる施術はダメージの蓄積につながり、最悪の場合“断毛”のリスクも。一方、間隔が空きすぎると、根元のうねりと毛先のストレートに差が出て、仕上がりが不自然になりがちです。ではどうするべきか？最も効果的なのは、美容師との定期的な相談と、毛髪診断に基づいたスケジューリングです。「前回から何ヶ月経ったからやる」ではなく、「今の髪の状態を見て判断する」ことが重要。また、前髪や顔まわりだけの部分縮毛矯正を活用することで、髪全体への負担を減らす工夫もできます。通いすぎず、放置しすぎず、“ちょうどいい”間隔を探ることが髪の美しさにつながります。
まとめ｜“ちょうどいい頻度”が髪も気分もラクにしてくれる
縮毛矯正は、ただかければいいというものではなく、「タイミング」と「回数」が美髪のカギを握っています。毎月の施術は髪を傷め、逆に放置しすぎると扱いにくくなる…。だからこそ、自分の髪質・クセ・ライフスタイルに合わせて、“ちょうどいい頻度”を見つけることが大切です。適切な頻度で施術を行い、ホームケアや美容師との相談を組み合わせることで、サロン帰りの美しさを長くキープできます。髪が整うと、毎朝のスタイリングも気分もグッとラクになりますよ。今のあなたにとって最適なサイクルを、美容師と一緒に見つけてみてくださいね。