【美容師解説】縮毛矯正でぺたんこにならないための3つの工夫

「縮毛矯正をしたら髪がぺたんこになって老けて見える…」そんな経験はありませんか?
せっかくクセやうねりを解消してツヤ髪を目指しても、トップのボリュームがなくなってしまうと若々しさが半減してしまいます。特に40代・50代の女性は、髪のハリ・コシが低下しているため「ぺたんこ問題」が起こりやすい年代です。
しかし、縮毛矯正の施術方法やアフターケアを工夫すれば、自然なストレート感とふんわり感を両立させることが可能です。本記事では、美容師が実際に取り入れている「ぺたんこにならない3つの工夫」を徹底解説します。


根元のアイロン操作と薬剤コントロール

縮毛矯正で最も大切なのは「根元の処理」。ここを間違えると、一気にぺたんこ髪へとつながります。

ポイント1:根元1〜2センチはアイロンを外す

アイロンを根元ギリギリまで当てると、髪が頭皮に沿って寝てしまい、立ち上がりがゼロになります。美容師は根元をほんの少し浮かせてアイロンを通すことで、自然な立ち上がりを残すことができます。

ポイント2:薬剤の強さを髪質に合わせる

髪が細くやわらかい40代・50代女性に強すぎる薬剤を使うと、ボリュームが一気にダウン。弱酸性タイプや低アルカリ薬剤を選び、必要以上に髪を“まっすぐ固めない”ことが重要です。

ポイント3:部位によって塗布量を調整

顔まわりや根元は薬剤をやや控えめに、クセの強い襟足や広がりやすい中間部分にはしっかり。部分ごとの調整が、自然なふんわり感を残す秘訣です。

今までの縮毛矯正では根元からベタッとしていましたが、美容師さんに“根元は浮かせ気味で”とお願いしたら、仕上がりが全然違いました!

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アイロン操作はミリ単位の差で仕上がりが変わります。“根元をつぶさない”ことが、ふんわりストレートの基本です

カットとレイヤーでボリュームを演出

施術だけでなく、カットのデザインも大切な要素です。縮毛矯正でまっすぐになった髪は、毛量やカットライン次第でぺたんこに見えてしまうことがあります。

ポイント1:トップにレイヤーを入れる

全体をワンレングスで仕上げると、ストンと落ちてしまいボリュームが出にくいです。トップにレイヤーを入れることで自然なふんわり感が生まれ、若々しい印象に。

ポイント2:毛量調整は慎重に

「すきすぎ」は絶対NG。髪を軽くしすぎると根元がペタっとして、毛先ばかりスカスカに。適度に毛量を残すことで、髪に空気感が宿ります。

ポイント3:前髪のデザインで若見え効果

前髪がペタっとしていると、一気に老けた印象に。縮毛矯正後でも軽くラウンドさせたり、シースルー気味にすることで、自然な動きと軽さを演出できます。

前髪を軽くカットしてもらっただけで、“若返ったね”って言われました!

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カットでつくるボリューム感は、縮毛矯正後の最大の武器。特にトップと前髪の扱い方がポイントです

乾かし方とスタイリングでふんわり感をキープ

最後の工夫は、自宅での乾かし方とスタイリングです。ここを押さえるだけで、サロン帰りの仕上がりを毎日キープできます。

ポイント1:分け目を変えて乾かす

いつも同じ分け目で乾かすと、その部分がつぶれてしまいます。ドライの段階で逆方向から乾かし、最後に分け目を戻すと、自然な立ち上がりが生まれます。

ポイント2:下から風を入れて冷風で固定

髪を持ち上げながら根元に風を送り、最後に冷風を当てて形を固定。これだけでふんわり感が長持ちします。

ポイント3:軽めのスタイリング剤を活用

重めのオイルやバームはペタっとしやすいので、軽いワックスやスプレーで仕上げるのが正解。根元に少しつけるだけでふんわり感がキープされます。

朝カーラーでトップを巻くだけで、ふんわり感が出て一日中気分が上がります!

fiica

乾かし方ひとつで仕上がりは大きく変わります。夜のドライから“根元を起こす”意識を持ちましょう

まとめ

縮毛矯正=ぺたんこ、と思われがちですが、実は工夫次第でふんわり若見えストレートは叶います。
大切なのは次の3つ。

  1. 根元をつぶさない薬剤とアイロン操作
  2. レイヤーと前髪を活かしたカット
  3. 自宅での乾かし方と軽いスタイリング

これらを意識することで、40代・50代でも自然なボリュームを残しながらツヤ髪を楽しめます。

fiica

“ふんわり感”は若見えに直結します。縮毛矯正を正しく活用して、毎日鏡を見るのが楽しくなる髪を手に入れましょう!

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この記事を書いた人

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fiica 田畑 裕大

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